NOBLESSE のチーフコーチ 柏木洋人と、心療内科医・精神科医として多くのエグゼクティブを診てきた山口慎太郎医師による対談。「強さ」と「心の健康」、その不思議な関係について語り合いました。

なぜ、エグゼクティブはボクシングに惹かれるのか

山口:私の患者さんで、ご自身を強く保つためにボクシングを始める方が増えていますね。共通しているのは「自分の身体を、自分でコントロールする感覚」を求めているという点です。

柏木:それは私たちも実感しています。経営者の方は、何百人もの人生を背負って意思決定を続けている。常に外部からの圧力を受けている中で、ご自身の身体だけは「予測可能で、自分の思い通りに動く」場所が必要なんです。

身体を動かすことが心に与える影響

山口:エクササイズが脳のセロトニン分泌を促進することは、医学的にも証明されています。特にボクシングのような「集中型かつ全身運動」は、瞑想に近い精神的効果があると言われています。

柏木:「考えるのをやめる時間」を作れる、ということですよね。コーチと対峙してミット打ちしている時、頭は完全に「いま」にいます。仕事のストレス、人間関係の悩み、それらすべてが90分間、完全に存在しなくなる。

「『考えない時間』こそが、最良の『考える時間』を作る。エグゼクティブのセラピーとして、ボクシングは理想的だと感じています」
— 山口慎太郎医師

「品格」と「強さ」は両立するか

柏木:NOBLESSEを始めるとき、いちばん悩んだのが「ボクシング=荒っぽい競技」というイメージとの戦いでした。でも、ピアニストやバレリーナを見ればわかるように、極限まで磨かれた身体表現は、必ず美しい。

山口:おっしゃる通り。むしろ、心身が整ったエグゼクティブほど、内側からにじみ出る品格があります。それは決して、無理に作り上げる「品格」ではない。

これからの NOBLESSE

柏木:私たちは、会員様の人生に長く寄り添うパートナーでありたい。3年、5年、10年と一緒に歩める関係性を築くこと。それが NOBLESSE の理想です。

山口:医師の私から見ても、本当に貴重な場所だと感じます。私自身、もう会員ですからね(笑)。

対談撮影:銀座 NOBLESSE Salon にて/構成:NOBLESSE編集部/写真:山田 サンプル/2026.04.20 公開