祖父が始めた左官の家業を継いで、私で四代目になります。子供の頃、祖父が黙々と鏝を動かす姿を見ていました。漆喰の白、土の匂い、海藻糊の独特の手触り——あの記憶が、今も私の手を動かしています。
左官は「待つ」仕事です。下地が乾くのを待ち、中塗りが落ち着くのを待ち、最後に上塗りで表情を起こす。三層の工程に、三段階の時間がいる。急いではいけない。素材が、許してくれない。
今、化学的な仕上げ材があふれる時代です。安価で、速くて、便利。でも、何十年も経って表情が深まるのは、自然の素材だけ。私たちは、その「時を味方にする壁」を作り続けたいのです。
設計者の方、住まい手の方。どんな小さな現場でも、まずはご相談ください。鏝の道、四代分の手の記憶でお応えします。